|
|
|
メイデン
|
作詞 水銀花 |
|
覚める事無い夢迷路
果ての無い牢獄に
血の涙が砕けて揺れた
俯いて水の鏡に
今宵時の掲示を
弾けた水銀の手錠が
揺れて沈む過去に
恋して枯れて
ヘヴンに立つメイデンに
自分を期待するのすら罪
この世は夢
覚めれば徘徊
乾いた記憶の片隅に
今銀の雫を
壊れたオルゴールの音が
軋んで崩れる過去を
鏡に映して
あの日から見た夢は
何処から現実だろうか
涙すら糧
触れる事すら奇跡
指先に掠った薔薇の花弁は
血の色をして夢を売る
名も無き花は人に
痛い言葉を差し続けた
現実を象った音楽から
零れる愛の言葉は
人の背を押し
しがらみにすらなった
壁の無い夢迷路
抜け出せない牢獄に
ただ座るメイデンは
黒い羽根を持つ人形だろうか
砂の昇る時計は
朽ちた時間を歩いた証
黒く濡れた足跡
|
|
|