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風
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作詞 わたつみ |
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初めて出会った日の風は
ぬるく緩やかな春の風
君との出会いをいつまでも
素直に喜ぶ僕がいる
君が僕に話しかければ
僕はただ答えるだけだけど
そのたびに心弾んでる
僕の気持ちを君は知らない
すれ違う日々も思い出に
君と共にすごした中で
強くなれた僕の気持ちは
誰にも気づかれず枯れてく
あの日の風は遠くへ消え
別れの春は近づいて
雪は解けて雨にうたれ
涙でぼやける夜の交差点
出会いの先の別れなど
見て見ぬふりをしてたけど
新しい風を浴びたまま
僕たちは皆離れた道をゆく
分かれ待つだけの最後の日
出会いの風とは裏腹に
僕の顔に吹き付ける風は
冷たい 最後の冬の風
瞳に映る僕の影
曇り空の下二人で
「お別れだね」と君が言う
僕は涙をこらえて笑ってた
別れの前に振り向いて
微笑む君の瞳には
淡く白く光る筋が
戻れないことを静かに告げる
君は僕の中 色褪せて
いつでも僕を締め付ける
姿はぼやけ 声はかすれ
暗い道を一人 歩いてく
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