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時間がないの。
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作詞 心恋 |
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もうすぐ私の命は散っていく
これは、運命なんだ。
あと、余命どれくらい?
もう、1週間もないみたい。
皆、
大丈夫。もうちょっとで治るからっ!がんばって?
って、言ってくれるけど
本当は知ってるんだぁっ・・・。
もう、私は皆と一緒にいれないってことを。
知ってるんだ。
私と話した後、皆、声を殺して泣いてるってことを。
どんなに願っても、どんなに祈っても
もう、これは決まったこと。
だから、ムリに
助けて。
なんて言ったりしない。
だって、私の最期が近づいてから
人の優しさに改めて気がついたんだ。
本当の、優しさに。
上辺だけじゃなく、本当の優しさに。
だから、これ以上求められないんだ。
今でも十\分欲張っているのに。
改めて分かったんだ。
私には、帰る場所があるってことを
私には、想ってくれている人がいるってことを
私は、今生きていると言うことを。
私は、こんなになるまで
そんなに深く生きるとか死ぬとか
考えたことはなかった。
けど
今は凄く身近に感じる。
ほら、すぐそこで死神がこっちに向かって
おいで、さあ、こっちへおいで?
って、手を振ってる。
行きたくない、死神の下へなんか。
でも、行かなくちゃ。
もう、時間がないの。
最期ぐらい、下を向かず
お日様を向いて歩いて行こうって、心に決めたんだ。
ほら、こんなにもお日様は輝いてる。
最期に、この世界を目に焼き付けておくんだ。
私の命は、最期を迎えた。
もう思い残すことは何もない。
精一杯、生きたよ私。
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