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ヒトツと微かな黄色
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作詞 霧闇 |
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俺は死んでいる 確か、荒野の果て
なら、背中に灯る この温もりは何?
ある雨上がりの 冷たい朝に見た
水溜りに写る 俺の背中には
ただ、微か
生命が揺れていた
風に殴られ 雨に打たれて
それでもお前は 笑う気がする
風の匂いや 雨のやさしさ
見つけて笑う カタバミの花
俺は死んでいる いつか、雪の降る日
ほら、喜んでいる 温もりが愛しい
雪に降られ 夜に冷やされ
それでもお前は 「愛し」と笑う
雪の冷たさ 夜の切なさ
感じているのは この身体が
暖かいからだろ?
カタバミの花は笑う
俺は死んでいる 誰も、いない荒野
ただ、背中に灯る この温もりだけが
今、俺を
溶かすように暖める
風に殴られ 雨に打たれて
それでもお前は 笑う気がする
風の匂いや 雨のやさしさ
見つけて笑う カタバミの花
世界に救いなど 無いだろうけれど
背中の温もりは 俺を救ってくれた
凪いだ荒野の果て
カタバミの花は笑う
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