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ビー玉
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作詞 アウトレット |
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風を切り裂き 戦士は刃を振るった
滴り落ちる雫は まるで泣いているようで
何の為か 理由はとうに忘れ
酔いしれるその姿を月が冷たく映した
幼い頃に見た 夜空に浮かぶビー玉
でも今浮かんでいるのは 夜空を切り裂く刃
悲しげな目で戦士を見ていた 流れた涙 雫となって
雨に変わって戦士を打った
見上げたその先に冷たく尖る月
いつしか悲しげな光に変わった月が
その手に持つ刃と同じで 泣いていることに気づいた
戦士は刃をその場に投げ捨てた
尖る月は泣く為に形を変えたと知って
幼い頃に見た 手を伸ばせば掴めそうな
あのビー玉にもう一度手を伸ばして掴んでみた
痛みが走り 血が流れた ビー玉はもう刃と知った
そして右手を空にかざして
月を鏡に自分の過ちを知った
「ビー玉さえろくに掴めない手なら、
子供が見て怖がる手なら、
刃よ切り落としてくれ・・・・・・・・・・・」
街の片隅 寂れた店で
今日も子供がビー玉を買う
透き通るような 黄色いビー玉
店主は優しい片腕の男・・・
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