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抜け出し記念日〜卒業〜
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作詞 みぃすけ。 |
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この匂い この校舎 この通学路
何年か前までは毎日 踏んでいたこのコンクリートの道
今でも俺の母校に通う小学生は 毎日楽しそうに登下校している
全てがあの時と変わらぬまま 道の草までもが前と同じ場所に生えている
何年前からか俺は全然此処を通らなくなった 当たり前なんだろうけどな
さて あれは一体何時(いつ)頃だったろうか
明日はたしか卒業式のあった日だ 定かでは無いけど
ホントにあったかは知らない なんかそんな気がするだけだ
最後に記憶に残っているのは 泪で浮いて見える校舎や友達
甘くも苦くも 優しくも厳しくも 渋くも酸っぱくもあるその校舎
今は夜で校舎がよく見えないけど その代わりに思い出が楽しく物語っている
未だ小学校から抜けきっていねぇ俺の 明日がその卒業式だ
校舎の足音 給食の味 初めて友情を知った日
不思議と俺は今でも鮮明に 小学校時代の感覚が全身にある
別にそれが苛立ちにはならない しかし嬉しい訳でも決してない
俺はその事を忘れない いや そうじゃなくて忘れられないのだ
楽しかった事も 辛かった事も 泣きたかった事も
加速しながら駆け巡る俺の中の記憶
明日はたしか俺が初めて感動した日だ 確かでは無いけど
小っさい感動はあったにしても 大きな感動は絶対に初めてだった
胸を貫き通す程痛感した 感謝の気持ちも何もかも
風にふかれて 流したての泪や鼻水が冷たく感じたっけな
今は夜でその道がよく見えないけど その代わりに木々が当時の事を美しく語り合っているようだ
小学校の中にまだすっぽりと入っている俺の 明日が抜け出し記念日だ
今日は絶対卒業式がある日だ これは自信を持って言えるぞ
現に何十\名かの生徒が洒落た格好をして 校舎にすまして入っていってる
鮮明に記憶に残っている クラス全員と最後に組んだ円陣
組んだ後 皆で 一斉に 男女問わず 抱き合って 所構\わず バカ笑いしながら 泣いたな
今はもう夜が深けて 校舎も生徒も全てが綺麗に見えるよ
未だ小学校から抜けきっていねぇ俺の 今日がその卒業式だ
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