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放浪者
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作詞 魄鸚 |
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歩む先は 遠く険しく長くて
道の無い台地 さすらう旅人よ
貴方は 今 この世界の
何処に 進んでいるのでしょう
周り見渡せば 乾いた砂の上の中
一歩踏み出せば 遠ざかる 蜃気楼を
追いかけて 追い求めて
辛く苦しい旅を続けて いるのでしょう
乾いた この街の コンクリートの狭間で
静かに湧く泉を見つけ 潤すことも出来ずに
やがて来る 砂嵐に呑まれて
ただ一人
誰の目にも 解ること無く
埋ずもれて消えていくのでしょう
褐色の大地は 静かに 静かに
命の痕跡 消し去って
何も 無かったかのように
情景だけは 変わることなく
残り続けて 今も
幾つもの季節が めぐり巡って
時代の 流れ流離う旅人よ
貴方は 今 どの季節に
身を寄せているのでしょう
周り見渡せば 枯れた草木の中
いつとも 知れぬ 春の訪れを
待ち望み 耐え忍んで
冷たい風吹く草原 歩いているのでしょう
冷たく 流れ行く 雑踏の狭間で
暖かな そよ風 迎えることも出来ずに
やがてくる 吹雪の中凍えて
ただ一人
誰の目にも 触れること無く
埋ずもれて消えていくのでしょう
白銀の大地は 白く ただ白く
人の心 消し去って
何も 無かったかのように
情景だけは 繰り返され
めぐり続けて 今も
歩む先は 遠く険しく長くて
貴方は 何を
その手の中に 導き出せたのでしょうか
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