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終曲(フィナーレ)を
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作詞 蒼閣永 |
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問いかけても返ってくることのない声
思いを投げかけても返事はない
誰かに今の気持ちをぶちまけたいのに
周りには誰もいない ただの一人も
いるのは この世のものでなくなった
愛しき友人たち 消えた命のあった所
何が生まれたというのだろう
戦争で一体何が 争いで何が
死んだだけ 消えただけ 消されただけの命に
何の意味があったのだろう
今の今まで 笑っていた 愛しい友人たち
失って気づく 存在の大切さ
気づいたときは もう遅く 誰もいなくなっていた
助けて 助けて 一人ぼっちなんだ
愛しき友人たちよ 救えなくてごめんよ
守れなくてごめんよ 支えれなくてごめんよ
そして 守ってくれてありがとう
救ってくれてありがとう 支えてくれてありがとう
呟いたって 君たちには聞こえない
消えた命の灯 でも思い出は消えない
助けれなかったことを 最後に許してくれ
助かったって 仲間がいなかったら
何もできないのに どうして残したんだ
たった一人だけ残したんだ
苦しむ姿が見たいのか 嘆く姿が見たいのか
憎しみに歪んだ姿が見たいのか
悲しむ姿が見たいのか 何なんだ 教えてくれ
生きる術を失った 友人たちを返せ
誰がこんな世界にした こんな人間にした
終わりにしてくれ 失った者たちのために
消えていった者のために 世界のために
朝日も夕陽も大地も世界も 真っ赤に染まっていて
何もかもが汚れていた 血で真っ赤に汚れた
流した血の数 血を流した人の数
まだ飽き足らないのかと 問いかけたい
もういいじゃないか これ以上殺して
意味があるのか 望まれることなのか
叫ぶものの頭を抑えて 黙らせないでくれ
言わせてくれ 気持ちを 思いを すべてを
終わりを 終曲を 誰か告げてくれ
その声で その手で すべての幕を閉じてくれ
もういいだろう もうこれ以上 意味はない
終わりにしてくれ 命の灯が 消える前に
未来の世界のために 終わってくれ・・・・・
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