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原点回帰
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作詞 銀狼 |
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古い映画の少女みたいに 水平線を両手で真似て
たくさん命を浮かべてみる ちょっとした優越感に浸る
まるい目のかわいい子犬
そんな目で僕を見るなよ
有形無形のしがらみに 踏み出すことを遮られ
宇宙を舞って風を織る 天使の羽根を夢に見る
完全無欠のヒーローを 我も忘れて呼び続け
器用に渡るためならば 優しささえも仇とする
時々嫌になるよ 悲しいばかりだね
虎の威を借る狐のように 頼まれもしない援護射撃
ダメ押しの一撃を与える いっぱしの征服者を気取る
蒼い目が綺麗な少女
そんな目で僕を見るなよ
でかい帽子の向こう側 確かに息を読まれては
勝ち目の無さに目も眩む 瀬戸際の感覚を知る
無理な笑顔をばら撒いて 言いたいことは押し込んで
安いドラマの結末に 何故か涙が止まらない
僕だけが出来ることは 誰にも出来ることだと
分かるたびに少しずつ 黒く錆びた血は巡った
今ならば言えることは 今更遅いことだと
気付くたびに少しずつ 世界に忘れられていく
ほんとに嫌になるよ 悲しいばかりだね
電光石火の素早さで 毒と知りつつ飲み込んで
平気な顔で笑えたら さすがに僕も諦める
輪廻転生繰り返し いつの日か水になれたら
眠りの渦に堕ちて行く 生まれる前の感覚―\
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