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みすずへ
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作詞 北 of mediocre 〜北のぼんくら〜 |
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誰かと付き合ったことはないけれど
誰かに好きと言われたこともないけれど
愛がどういうものなのかはわかる
初めて君に会った時 ただ切ない寂しい君だと
感じていた
何年も過ぎて 心で君を思い浮かべると
自分の瞳”め”で君を見る以上に 心に染み付いてくる
君のためなら何でも出来るような気がする
君が80年も生きる人生のほとんどを
床で過ごすことになっても 僕の両手が君を抱き抱えるでしょう
軽い体を抱え上げ 車の付いた椅子に腰掛けさせて
君の指差す方に僕は君を押して行く
君があと少しの生命だとしても
自分の気持ちを隠したくないから
あと少しの生命の君に尽くしたい
胸が痛くて 涙か溢れて ……
それが君への愛だと感じた時 なぜか誇らしかった
その髪に触りたい 君の華奢な体を抱き締めたい
君の嬉しいことをしてあげたい
でも君はこの代にいないから 僕の愛は君には届かない
君の笑顔も 君のなびく髪も 微笑みもみんな
記録の中にしか存在しない
僕は君を忘れない 初めて僕が愛した人だから
僕の思い出の中にいつまでもいてください
もし 僕があと80年生きて 命尽きる寸前
初めて愛した君を思い出し 命尽きることが怖いことだと
感じたら その時は安心して眠りたいから
もしお互い いつかまた出会えたら 僕の
声で 君の名前を呼ぶよ
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