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偏った美術展覧会。
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作詞 小豆丸 |
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此処は一般人じゃ到底わかりはしない美的感覚が味わえます。
なんてDMが来た。
どういうことでしょう。
実際にいく。
ほの暗い商店街の裏通り。
骨董店に[偏った美術展]なんて張り紙がしてある。
中へ入ればたくさんの人。人。人。
全てが[展示品]。
人権なんてお構\いなし。
[展示品]がこっちを見る。
にやっと哂ってカッタァで其々の首なんぞを切る。
赤い血が流れ、闇の中にまるでビロードの様に広がる。
美しい。
きっと是が[偏って]いるんだろう。
いいさ。それでも。
後ろ指差されようが何されようが、是が気に入った。
[主催者]が現れる。
「当展示会は販売も行っております。」なんて云う。
じゃぁ、此の手首を切ったフランス人形をください。
真っ赤なドレスに似合う真っ赤な血。
お買い上げ。
人権?そんなの此処には置いてありません。
其は何故かって?
此処には人権を無視されたものしかご招待しないからですよ・・・
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