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AとBの会話11 漫才と音楽の見事な融合(嘘)テレビ編
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作詞 神瀬影光 |
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A「まぁ夏休みも佳境も入ってきたということで、学生さんは勉強や宿題に明け暮れていると思うんですけどもね。ぼくらはここで辛気臭く漫才します」
B「落ち込むからやめて。宿題終わってないしさ……」
A「まぁそれはともかくね、最近はテレビ番組の質が落ちてる様な気がするんですよ僕」
B「そんなことないと思うけどね」
A「いいや落ちてるね!特にNHKはひどいですよ!」
B「ああ受信料払わない人が増えてるらしいですね。集金の方も大変ですよね」
A「僕も集金の度に文句言われるからなぁ」
B「いつからNHKの集金人になったんだよお前は!っていうか勤めてるんだったら、身内の悪口云ったら悪いじゃねぇかよ!」
A「紅白歌合戦の視聴率も下がってね……」
B「ああ、そうらしいですね」
A「僕のモチベーションも下がった……」
B「しらねぇよ!関係ねぇだろ!」
A「血糖値も下がった……」
B「どうでもいいよそんなこと!」
♪うちテレビめっちゃ好きやねぇん
あんた以上に好きやねぇん
っつうかテレビと結婚したいぐらいやねぇん
A「それと、まぁ僕もくわしくはないんですけど、民放の女子アナがタレントみたいですよね」
B「まあそうらしいですけど、いいと想いますよ。これからの時代は、ニュース読むだけじゃなくてね…」
A「いいや駄目だね!俺も詳しくはないんだけど。内田恭子や中野美奈子とか高島彩とか、武内絵美とか久保純子とか……」
B「めちゃめちゃくわしいじゃねぇかよお前!実はファンなんだろ女子アナの!名前挙げすぎだよ!」
A「いや全然ファンじゃない。とにかくね、アナウンサーなんだからちゃんと仕事しろって話だよ」
B「そこまで云うこともないと思うけどね」
A「そうだね」
B「なに妥協してんだよ!自我を通せよ!そこまでいったんだから!」
A「いやそろそろ目覚ましテレビの時間だから……」
B「やっぱり高島彩のファンじゃねぇかよお前!」
A「純粋にテレビを楽しんでた時代に戻りたいですよ」
B「まぁ気持ちは分かりますけど」
A「僕の後輩にメディア関係の仕事に就きたいって云ってたやつがいてね、この間バッタリそいつと街で再会してさ、どうやらこれからその面接に行くらしかったんだ」
B「ほうほう」
A「これからのテレビ界を支えていってほしいからさぁ、叱咤激励の言葉をかけてやったよ」
B「なんだよ先輩らしいことしてるじゃないか」
A「『あなた、誰ですか?』って……」
B「最悪だよお前!いい加減にしろ!」
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