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月光の囁き
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作詞 藝帝 |
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指先が離れた 心が触れた
視界こそ限られど 呼吸で君を感じる
爪の色が映える 肌を漂う
一つ一つ傷つけてゆくのを 君は愉しむ
貫いて 記憶は離脱しながら
只々真直ぐに 君へと加速してゆく
声も神経も奪われた 窮屈な寝台で
不随の儘君を想って 其れを慶んでいる
指先が揺らいだ 舌を切った
振り回す脅威さえ この身には愛と変わる
流れた血が風に 吹かれて薫る
更に勢いを増して 皮膚は染まりゆく
抗って 痛みは夢を見ながら
ますます近づいて 君を欲しがっている
漆黒が包んで仕舞えば 後は成るが儘に
ブラインドから月明かりが 差し込んでは霞んで
引き裂いて 心身共に病弱
極力鮮明に 君は僕を傷つける
声も神経も奪われた 窮屈な寝台で
疾うに失われた感覚 支配すべく君は
限り無く眩い光で 体内へと誘(いざな)う
月は今夜も囁いている 2人を照らしながら
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