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なくしもの
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作詞 直子 |
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田舎の信号機見つめて立ち止まる君が
そのときポツリとつぶやいた
「なくしたものを探しに行くよ」
僕はなにも言えなくて
ただ気づかれないように涙を拭った
懐かしい町見つめながら
見送ってくれたあなたを思い出して
なくしものを見つけるまでここへは帰れないと思った
なくしたものは見つかりましたかと
聞こうにも聞けなくて
電話越しの君の声が少し細くなった気がして
体のことばかり聞いていた
覚悟はしていたけれど現実は厳しくて
そう簡単にはうまくいかなくて
悔しさに泣いてばかりいた
そんな時のあなたの励ましが温かくて
それでも素直になれなかった
あのときに君を引き止めていれば
君が苦しむことなんてなかったのかな
今になって後悔してるよ
もう君はここへ帰ってきてもいいんだよ
なくしたものはあっけなく散って
風に乗ってあなたのいる町へ吹いていきました
どうしたらいいのか分からずに
ただただ時間がすぎていく
だれも君を負け犬なんて呼ばないよ
一生懸命にこの町を出た君は輝いていたんだもの
それでももしも君に見方がいなくなっても
僕だけは君の味方だよ
安心して帰っておいで
ここで帰ったら何かが壊れそうなんです
もう一度だけチャンスを下さい
そうしたら風に乗って帰ってくるかもしれないの
わたしがなくしたものが
君を信じて待っていたよ
ずっとずっと待っていたよ
これからもずっと待っているよ
だから早く帰っておいで
なくしものを見つけて早く
帰っておいで
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