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AとBの会話7 漫才と音楽の見事な融合(嘘)恐怖体験編
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作詞 神瀬影光 |
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A「僕ちょっと恐怖体験をしましてね」
B「ほう。夏に相応しい怪談話ですか。いいですね」
A「僕家に帰ろうと思って、夜駅にいたんですよ。で、そしたら、どこからともなく声が聞こえてきて」
B「うわぁ怖いよそれ」
A「もうビビッてさぁ。すごい薄気味悪い声で」
B「うわぁやばいよそれ!」
A「『このカードではご乗車できません』って…」
B「改札機の声じゃねぇかよそれ!お前間違った
カード入れただろ!怖くもなんともねぇーよ!」
A「駅員に相談しようと思ったんだけど全員全裸で……」
B「大問題だよ!つかまるよ!最悪だよ!むしろそっちの方が怖いよ!」
A「その後は拘置所で一夜を明かすことになってさぁ」
B「なんでお前もつかまってんだよ!」
A「原因は全く分からないんだけど、やってきた警官の拳銃を奪って一発発砲したのが関係してると思うんだ」
B「おもいっきりそれが原因だよ!よく一晩で出てこれたな!」
A「まぁそんな大変な事があったから、拘置所の窓から長い濡れた髪をした女が顔をのぞかせている事なんて全然気にならなかったよ」
B「それが一番怖いじゃねぇかよ!気にしろよ!」
A「いや、幽霊じゃないと思うんだ。後で俺に話しかけてきたしさ」
B「ああ、そうか。だから怖くなかったんだ」
A「『コロス……」って」
B「めちゃめちゃ怖いじゃねぇかよ!平然としてんなよ!」
♪稲川淳二じゃなくたって〜
怖い話はできるんだ〜
夏といえば怖い話〜
やっぱ定番でしょ〜?
A「で、それ以来写真を撮るたびに一緒に映ってくれてね、一人で撮っても全然寂しくないんだ」
B「怖いよ!心霊写真じゃねぇかよ!のんきに言ってる場合じゃねぇだろ!」
A「ある日お弁当を作ってくれてね」
B「お前らはなにか、同棲でもしてんのかよ!」
A「いやぁおいしそうだったよ。かわいらしく、ドクロマークがついていてお茶目だしさ」
B「お茶目でもなんでもねぇよ!お前のこと殺す気まんまんじゃねぇか!」
A「でも食べても平気だったよ」
B「あ、そうなんだ」
A「うん。食後に異常な吐き気を覚えたのは朝食の食べ過ぎのせいだと思うし……」
B「絶対その女が作った弁当のせいだよ!気がつけよ!」
A「まぁ三週間ぐらいで同棲はやめたんだけどね
B「ああそうなんだ、よかったよ」
A「正式に入籍することにしたよ」
B「突然のありえねぇ寿報告かよ!いい加減にしろ!」
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