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線香花火
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作詞 ★tyuraumi★ |
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夏の暑い夜 あなたと二人で河原を歩いた
花火大会の賑やかさが嘘のよう
付き合って初めてのデート
話したいこともたくさんあるのに言葉が出ない
手をつなごうと思っても握り締めてしまう
二人の足音の中 鈴虫の鳴き声が静かに響いた
なかなか縮まらないあなたと私の距離
手を伸ばせば触れられるのにね…
交わす言葉は少なかった
私はそれでもよかった
ずっと一緒にいれたらいいな…
そう思いながら自然と手を伸ばした
やっと触れたあなたの手の温もりは優しかった…
歩いていると急にあなたは立ち止まった
カバンから取り出したのは一組の線香花火
露店で見つけたから買ったって恥ずかしそうに言った
私がやりたくて見ていたの気づいてたんだ
俺がやりたかったからって言って私に背を向けた
照れると首を掻くクセ
気づいてないと思ってるけどずっと前から知っている
あなたのこと大好きだから…
あなたと並んで座り火をつけた
パチパチ輝く光が私たちを照らす
時が止まればいいのにな…
そう思いながら首をあなたの肩に寄せた
そっと肩に回してくれた手は大きく私を包んでくれた…
あなたは私とあなたの線香花火をゆっくりくっつけた
線香花火はひとつになり大きく輝いていた…
大きな線香花火は小さくなり消えてしまった
私たちもいつか消えるのかな? あなたに聞いた
消えることはないよ 目を閉じて言った
顔を背け首を掻くあなたに私は小さく言った
ありがと……
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