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HERO ヒーロー
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作詞 chablis |
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主役になりたいんだって
演劇部員が言ってたって
興味なんて無いふりして
俺は また 夢を見る
一人駈ける公園の中を
照りつける太陽は
まだまだ夏の模様
ここではぼくがヒーロー
唯一にして絶対の
夢の主役だったんだ
ヒーローになりたいんだって
ともだちがいってたって
きょうみなんてないふりして
ぼくは もうすこし いまをみる
ひっこしさきで はじめてのともだちができた
おんなのこだったけど
やさしくて あたたかった
こうえんのなかであそんでるひとたちが
ぼくらをみて わらってたって
しあわせが とばされることは なかった
少しずつ大人になっていく僕たちの姿があった
小学生になって
げこう中に車が走ってきて
となりにいたきみが
止まった車の前にいた女の人を
「お母さん」ってさけんでた
白くて人がいっぱいいて
きみがないてて
ぼくはこまって
「ぜったい だいじょうぶ」ってことばなんか
なんでもないのにね
それでもきみは「えへへ」わらうんだ
ちょっとだけ こわかった
わらったかおが こわかった
ふあん
やっぱりきみはいなくなってて
どっかにいっちゃって
きえちゃって
でも、一人にはなりたくたかった
ヒーローに、なりたかった
ここで夢が覚めて
目覚めて 顔を洗って カバンを背負う
登校中
道端に猫 捨ててあって
立ち止まって 見つめた
俺は君のヒーローになれないと分かっているのに
やっぱり皆のヒーローにはなれないから
君だけのヒーローにはなりたくて
猫を抱いて登校
色んな生徒に話し掛けられて
その中に綺麗な女の子が一人いて
ちょっと懐かしくて
だから
「実は俺、ヒーローになりたいんだよね」
少しだけ、僕の夢を言った
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