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cross 〜wish of weak people〜
作詞 黒翼色
金色に輝く十\字架を首から下げている者
この教会に来て女神様にひざまづいて
この戦争が終わりを告げることを
ただひたすら神に祈り続けている

首から下げた金色の十\字架を壊れそうなくらい
強く握り締め目を瞑りただただ祈り続ける毎日

遠くの方で聴こえる爆発音に身を震わせながら
明日という日を迎えられるだろうかと考え
ただただ泣きじゃくる子どもを宥める
不安と恐怖と戦いながら我を忘れないように

ボロボロで汚れてしまった大きな布を纏い
今日もまたあの教会へと重い足を進める
神父はいつもと変わらない笑顔で迎えたくれた
その目にはうっすらと涙が滲んでいたのを覚えている

帰るときに聴こえた神父の歌声は嘆いているようで
胸を締めつけられたことを今でもはっきりと覚えている

戦争は悲しい終わりを迎え人々の心を傷つけた
弱い老人や子どもそれを守ろうと戦った大人
悲しくふく風と共に無惨な姿で出迎えてくれた
真っ赤な大地と多くの動かぬ人形という光景で

多くの人間の心に復讐や憎しみや悲しみが生まれた
大量の涙を流す瞳には赤黒い復讐の色が宿っていた
金色に輝く十\字架を地面に叩きつけ落ちている武器を拾い
進んでいった仇を討つために罪の重さをわからせるために

大切な者を失って闇が光を呑み込んで僅かな光さえ残さなかった
「必ず帰ってくる」って約束した恋人も今となっては動かぬ人形
一人残ったって寂しいだけいっそのこと連れていってほしい
愛する者が眠る世界へと今すぐに送って欲しい

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル cross 〜wish of weak people〜
公開日 2005/07/17
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ 社会問題
コメント 弱き者たちの願いは叶った。でも、愛する者を失った。復讐という名の恐ろしい感情を胸に敵地へと足を進める。
黒翼色さんの情報
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