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エリカ
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作詞 nayura |
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『あなたが一番好きな花は何ですか?』
と聞かれて素直に答えられる訳がない
横目でちらりと見えた、中央花壇の真ん中に華々しく植えつけられている
「チューリップ」などと柄にもない答えを出してしまった
去年まいた種も儚く、そこからは何も生まれなかった
『あなたが一番大好きなんです』
と言ったところでそこからは何も生まれない
まるでそれは自分のまいた種のごとく儚い運命となるのだ
自分は真ん中に咲いている花よりも
陰でひっそりと咲いている花の方が好きなんだ
去年まいた種が今年咲くのかと期待ばかりよせていた
冬が嫌いな君と冬を嫌うこの花
どこか似ているんだ、小さくて低いところとか
この花が咲いたら君に言おう
なんて只のすがりつきにしか思えないんだ・・・・
去年、来年咲きますようにとまいた種の咲き誇る日を待っていた
冬が嫌いな君と冬を嫌うこの花
どこか似ているんだ、陰に隠れていてもどこか鮮やかで
この花が咲く前に僕は君に言おう
たとえ悲しい結末だったとしても
僕はこの花を最後までずっと見守るから
扱いにくいところやトゲトゲしているところ
あげたらキリがない欠点ともいえる類似点
でも僕は大好きなんだ、この花と君が
名前を「エリカ」といい、もうすぐ無数の花を咲かせます
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