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乙姫
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作詞 BΩJ(BlacKΩJacK) |
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地上とはうらはらな魅惑の世界
揺れながら舞うあなたの引き立て役にも
恋しそうなこの感情
「帰りたくない」の要求にあなたは
「帰らないで」と僕を抱きしめる
甘い誘いにも罠なんてなく
普通よりずっと上な生活を飽きも知らずに
ただ毎日を疲れ果てるまで遊んでいた
これから存在する死神のことなんて考えてもなく・・・
心まで潤してくれるあなたは美しい人
どこの誰だか解らない僕に優しく微笑み
奇麗なヒモで縛られた宝箱をくれた
開けてはならないという約束をして
地上の空気がそろそろ恋しいと
あなたに告げ現実の世界に戻してもらった
変わり果てた風景
一ヶ月たらずで栄(さか)えた列をなす街並み
夢ならば覚めろと何度も思い
あの場所へ戻ろうにも手立てはなく
夜の星に願いを込め続けていたのに
知らん顔でただ無造作に流れるだけ
こうなれば開けてやろうかこの箱を・・・
白い霧が僕の身体 すべてを包み込んだ
消えてくにつれ自由がきかない手足
忘れてたあの約束 時は戻らない
まさしくパンドラの箱とはこのことだ
白い霧が去った頃
黒い服着た死神にすべてを貪(むさぼ)られた・・・
ただ一つ、怨みの念を地上に残して・・・
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