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駄作図書館
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作詞 悪鬼 |
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このとっても広い部屋 数え切れないほどの本棚
そこに飾られた本は 全て駄作だった
誰が書いたかなんてわからない
だけどここには僕しかいないわけじゃない
一冊の本を手に取って 読んでみる
「なんだこれ」つい吹き出た言葉
こんなところにいてもつまらない
どうにかして出なければ 暇で暇でしょうがない
歩いても歩いても出口なんか見当たらない
僕と同じように出口探してる人なんかいない
それが不思議でしょうがなかった
「こんな作品のどこがいいんだ」
大声で叫んださ その時の僕は胸張って言えたんだ
足元に落ちている 一冊の本にも気づかずに
「これが駄作かい?」
ここには駄作しかないはずなんだ
この作品が最低だから ここに落ちているんだ
僕にしかわからない良さがあった
僕の探しているもの 全て書いてあった
ずっとここにいたい 自然にそう思うようになった
みんながここにいる理由もわかったし
僕の探しているものも見つけたよ
だけど まだ探し足りない まだヒントがあるはずだ
また 一冊本を手に取った・・・
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