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雀。
作詞 ザクロ月
一つの命が閉ざされてた。
その亡骸はまだ温かいままで。


原因といえば。
思い当たるのは透明な人間の発明。
向こうが見えるだけでただのもろい壁なのだけれど。

小さい命には大きすぎたのだろうか。
超えられないままに。
紅い血の涙を流して。


冷たい床に横たわる骸。
その情景を今まで何度見てきただろう。

せめて

土へ返してやろう。


冷たい床ではなく。
簡単に廃棄物扱いもされないように。


ごめんな。


俺はお前の名前も知らない。

お前を家族や友人の許へ返してやる術さえ知らないんだ。


ごめんな。


祈りの言葉も出ない。




安易な墓地。



そこに命あったものが埋まってる事も俺以外知らないような。



ちんけな場所。




土を見つけられず。



ごめんな。



俺はお前を自然に還すことすら出来るか危うい。


白い紙。
死に装束。

小さな花。
せめてもの手向け。


一すくいの水。
せめて渇いた喉を潤して。



許してくれとは言わない。
ただせめて安らかに…




4個目の俺の出会った小さな命。
そしてその亡骸。



精一杯。
その小さな茶色の羽根で天を駆けてくれ。

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歌詞タイトル 雀。
公開日 2005/07/11
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ その他
コメント 俺のせいではなんだけれど、ただ無性に罪悪感が込み上げてきた。自分達の進化の先に奪われるものがあることもあるんだなーとひしひしと思った。
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