|
|
|
トランプ
|
作詞 黒翼色 |
|
スペード、クラブ、ダイヤ、ハートのマークが
この長方形の白い紙の端っこに描かれている
ジャック、クイーン、キング、ジョーカーが
横を向いて少しだけ唇の端を上げて笑ってる
ジョーカーはみんなの嫌われ者扱いされている
二枚のジョーカーは互いに手を合わせるような姿をしている
閉じられている瞳から今にも涙が滲み出てきそうで
その閉じられている瞳には何かが隠されているようで
だけど、唇で無理に笑顔をつくっている姿が悲しく見え
心を痛みつけた 締めつけた 何もできない自分が嫌だった
子ども達がババ抜きをしていた ジョーカーをひいた子の顔は
嫌なものを見てしまったかのような顔 まるで軽蔑するような表\情
きっとカードに描かれているジョーカーの頬には涙がつたっているだろう
仲間はずれにされた子どものような心で泣いていることだろう
負けた子どもがジョーカーを地面に叩きつけて泣いていた
一番泣きたいのはトランプに描かれたジョーカーなのにね
肩を震わせて泣いてる ジョーカーも動けるならこの白い紙から
逃げ出して自由を手に入れたいだろうね 二度と戻りたくないだろうね
ジョーカー同士悲しみを分かちあい、互いに手を合わせ、涙を流す
綺麗な涙は頬の中央で止まり、それはカードとなってこの手の中に
このジョーカーの悲しみを知る者はいない みんなジョーカーを嫌ってるから
『何で、嫌われるの?こんな運命を背負うのなら消えてしまいたい 誰か消して』
そんな瞳でこちらを見つけていることも誰も知らない 誰も知ろうとしない
悲しみは永遠にジョーカーに纏わりつく 振り払っても離れてはくれない
|
|
|