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夏の自転車
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作詞 藁科 杏子 |
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転んでドロだらけになった 自転車のペダルに絡みついた雑草を 指で毟り取る草野球の前で
あなたはいつものように 投手ピッチャー四番の背中を見て ベンチどまり格好悪いよ
気がついて転んで 悔しくて 涙 流したりして
それでもあたし 君のことどこかでまだ好きだったりするかも
自転車に乗って 君はどこまで連れていってくれるの?
誰も 見たことのない あの青空の下で
グラウンドの匂い 君は笑ってボール拾い汗を拭く
あたしに 笑いかける その小さな幸せが
自転車に乗って 夏の風を受ける
膝小僧の少年時代 自転車をこげなかった君を あたしは横目でただ・・・
日が沈んでも 影が消えたって 電柱の光を浴びながら君は 夏の風受けてた
目に入ったゴミを 拭って 空 見上げたりして
それでもあたし 君のことどこかでまだ応援してたりするかも
自転車に乗って 君は夢を追いかけ続けるのかな?
誰も 知ることのない 冒険の旅へ
自転車の想い まだ吹っ切れてないんだね
あたしは 笑うよ その大きな喜びが
自転車に乗って 消え去るその日まで
自転車に乗って 君はどこまで連れて行ってくれるの?
誰も わかろうとしない 旅路を歩くだけ
自転車に乗って 君は夢を追いかけ続けるのかな?
誰も 望んでいない 夏の香りを君だけに・・・
転んでドロだらけになった 自転車のペダルに絡みついた雑草を 指で毟り取るあたしの姿を
ただ素直に君は 笑って手を握ってくれた
泣きたいのは君のはずなのに 涙が流れるあたしの涙
そっと指先で拭って 「ごめんね」 って謝った
あたしも素直に笑えたらいいのに 汗が伝う頬に
そっとキスをして泣いた
ララララ・・・ララララ・・・
ララララ・・・ララララ・・・
グラウンドの匂い あたしと君だけの匂い
夏の影が伸びた 夏の風が包んだ
自転車をこいで 君はうつむいたまま
あたしの手を握って 頬にそっとキスをした
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