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AとBの会話 漫才と音楽のちぐはぐな融合
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作詞 神瀬影光 |
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A「いやぁそれにしても卒業式のシーズンですね」
B「うん全然違うね。入学シーズンでもなければ
卒業シーズンでもないね」
A「卒業式の時って皆で別れの挨拶しませんでした?」
B「さらりと無視したね俺の言葉。まぁいいや。
えぇしましたね。『一生懸命走った、運動会!』
みたいなやつをね。『運動会!』の所を皆で言う
んですよね」
A「そうそう。『三日に一度の、金縛り!』とかね」
B「言わねーよ! なんでそんな頻繁に怪奇現象が
おきてんだよお前の学校は!」
A「『三日に一度の、給食!』とかね」
B「もっと食わせろ! PTAから怒号の批判がでるわ!」
A「『三日に一度の、運動会!』とかね」
B「やりすぎだよ!毎日筋肉痛でやってられるか!」
A「『三日に一度、好きって言ってくれなかったら
あたし別れるからね』」
B「なんだよそれ!学校関係ねぇだろ!どっかの
カップルの会話だろそれ!」
A「『それでも貴女が、好きだった!」とかね」
B「意味わかんねぇよ!随分唐突なカミングアウト
としちゃったねどうも!」
A「まぁ懐かしいですよ」
♪懐かしい〜 あなたの笑顔
愛しい〜 あなたの笑顔
また会いたい〜 その笑顔
A「最近は感動日本映画がどんどん出てますね」
B「そうだね。ヒット作も増えてますね」
A「『菊池寛の奇蹟』とか」
B「『四日間の奇蹟」だろうが! なんだよそれ!」
A「菊池寛の人生を四日間に渡って上映……」
B「長すぎだろそれ!」
A「『もう寝たい」とか」
B「『ローレライ」だろう! 勝手に寝てろよ!
しかも『い』しか合ってねーよ!」
A「『世界の中心が俺だったらいいのになぁと叫ぶ』」
B「感動できねぇよ!そんな利己的なセカチュー!」
A「セリフも『助けてください!」じゃなくて、
『たすきをください!』になってる」
B「どんな状況だよそれ!あんまり無いよ、たすきを
求める状況」
A「三日に一度の運動会のリレー……」
B「その学校の生徒かよ! いい加減にしろ!」
♪感動したい〜 映画を観て〜
涙流したい〜 貴方の横で〜
一緒に行きたい〜 あの映画館〜
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