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愛する気持ち
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作詞 柚菜実 |
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心の中では
わかっているのに
頭の中では
わかっていない
思いもしない事を口走ったり
思いもしない行動に出たり
これが愛する気持ちならば
私は静かにこの想いを断ち切ろう
苦しみをわかってもらえないだけで
一人たたずんで私は何をやってるんだろう
人の苦しみなんてわかるはずないのに
自分の事だけ思いながら
その中には
彼の事すらも
入っていない
私は彼を愛しているんだろうか
ゆりかごの中ですやすやと眠ってる赤子
その赤子すらも愛しいと感じられない
私の中から
人間らしい感情すらも
消えていってる気がして
神様教えて下さい
これが愛する気持ちですか
自分の家族すらも
大事に思えない
それとも私が
単に愛していないのか
この気持ちが
わかるのは誰ですか
夢に出てきたのは
一人闇の中にいる自分
誰にも愛されず
一人迷ってる
それでも彼は
自分の赤子を抱えて
私に手を差し伸べてくれる
それなのに私はその手に手を乗せない
一人の方がいいと思っているのか
一人でいる時
その時は誰かが
手を差し伸べてくれるのを待っている
自分でも
わがままなのはわかってる
それだけど彼の 手は待っていない
彼も赤子も好きじゃない
それならば私は誰が好きなんだろう
愛してる
そんな感情すらわからない
その感情の経験者になってない
愛する気持ち
好きという心
ふたつの気持ちが
私の中には入っていない
そして今日
思い立ったように
私は荷物を持って
家を出て行った
実家にも帰るつもりはなかった
一人で暮らして
自分なりに考えてみるつもり
わかるまで
あの家には帰らない
わかるまで
家から一歩も出ない
一人たたずんで
ひとつづつ
思い出すまで
愛する気持ち
好きという心
私の中から遠ざかってゆく―――。
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