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違うのは星空だけ
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作詞 taichi |
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薄暗くなって流れる人ごみ
残り少ない夏休みだから会いたくて飛び出して来ました
駐輪場で缶コーヒー飲むふりして君が来るのを待っていました
歓声の中 精一杯目をこらして
「花火、きれいだね」
寂しさのあまり呟いた嘘 滲んだ空はただ眩しくて
頬を伝って知った味 明日も君はそれを知らない
今頃になって思い出したよ
二人で行った河原で線香花火燃やしながら
少しはしゃぎすぎた君は
「熱い、火傷したよ」って言って 嘘よって笑った
僕は本当愛されてたんだね
「花火、きれいだね」
人ごみに流されながら歩く そこに君の姿はないけど
額伝った汗の様に花火は流れて星も見えない
疲れたけど諦められない 暗闇の中 顔さえ見えない
川の音が聞こえる 全てが君の声に聞こえる
もうすぐ君に逢える気がした
すぐそこに君がいるような気がした
「うん、きれいだね」って笑いながら答えてくれるような気がした
帰りの電車の中気付いた事
「冷たい、忘れてたよ缶コーヒー」
結局逢えたかどうかは分からないけど
家に帰ってから気付いた事
あの時焦って冷やした君の腕
その時笑っていたのは君と僕
そして二人を思い出した
君と共に降り止んだ花火の様に
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