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アースの人生クッキング
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作詞 イチゴミルク |
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「ようこそ、悩める人間の皆様。我が名はアース。皆様の認識で言う、悪魔にございます。今宵は、皆様に正しい人生の調理法をお教え致しましょう」
赤い月 青い星 流れ落ちるは光の欠片
溢れる血 零れる涙 闇に堕ちゆく人間達
煮えたぎる『愛』のスープに隠し味
一つまみの『理性』と『建前』
主張しすぎる『欲望』を上手に隠して出来上がり
新鮮な『友情』のサラダの味付けは
『信頼』と『絆』の薄味ドレッシング
水みたいな液体で『蔑み』薄めて出来上がり
叫び声 真っ赤な悲鳴 照らし続ける月明かり
歌う猫 踊る犬 風が運ぶは儚きワルツ
こんがり焼けた『慈愛』という名のステーキに
甘い『自愛』と辛い『利益』の付け合わせ
『偽善』のソースで覆い隠して出来上がり
冷たく高貴な『夢』がつまったシャーベット
『理想』のパイと『幻』の果実を組み合わせ
『現実』と『努力』を飾り付けたら出来上がり
消えゆく感情 漂う暗闇 そこに残るは最後の『情』
勝利の笑い 敗北の嘆き そこに残るは孤独の王
「今宵の授業は終わりにしましょう。邪魔な天使が来る前に、闇に染まった皆様を、暗い世界へ返しましょう。我が名はアース。母なる地球の名を語る、人間好きの悪魔にございます」
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