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ガラス玉
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作詞 猫かぶり |
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ふと目が覚める
一面の花畑にはガラス玉を抱えた子供が溶け込んでいて
あぐらをかいて座っている子供は
熱心にガラス玉を磨いている
僕に気づいた子供はガラス玉と同じ
綺麗な目 無邪気な笑顔
ガラス玉をそっと僕に差し出すんだ
その子供が幼い時の自分であることに気づいた
僕はガラス玉を受け取る
パッと世界が変わる
一面の闇の中には 黒い涙を流す男が立っていて
透き通ったガラス玉を持った僕に 両手を差し出すんだ
全てを悲観して眺めるような目から流れる
黒い涙が印象的で
それが今ここにいるはずの自分であることに気づいた
僕はガラス玉を差し出す
大切に いとおしむように 抱えたガラス玉に
黒い涙が落ちていく
あぐらをかいて座り ガラス玉を磨きはじめた僕が
さっきよりも一層悲しげで
透き通っていたのも過去のこと
今はただ黒い涙をガラス玉に刷り込んでいくだけ
ふと目が覚める
そこにはいつも見慣れた天井の模様があるだけ
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