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地獄夜想曲
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作詞 月猫 |
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大地の底の暗い世界
死神ひとり ピアノひとつ
死神 ピアノの前に座って
弾くのは地獄夜想曲
死を抱く指が紡ぎ出す
あまりに甘い旋律に
今宵も獲物は捕らわれる
迷える獲物が堕ちるたび
黒いピアノは紅く染まる
いつしか血濡れの指先で
死神黙って弾きつづける
死を抱く指が地の底で
夜ごとに奏でる甘い誘い
獲物を惹きつけ 突き落とす
死神 不意に指を止め
薄く笑って闇を見た
闇の中には苦しげな
突き落とされた獲物たち
死神はピアノを閉じて去った
そして―――静寂。
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本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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