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ありがとう
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作詞 高崎 せん |
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ほら、いつものように校庭のベンチ、変わらない風
少し春のにおい、はなをかすめる
みあげれば 桜の木
ちらほらとピンク色
ベンチの上 靴のままで乗り上げ
背伸びしてつかまえた 桜の枝
膨らんだつぼみ そっとつつみ
咲く頃には もうここにはいないだろうから
よくはしゃいだ教室も今はしんみり
前にある黒板の落書き 一つ一つ思い返す
くだらないことで笑い合って ときには傷ついて
そんなことしながら過ごした
水のかけあい 踊り場にある水道
6年前は もっと上にあった鏡も
今は かがまないと腰しか見えない
秘密基地みたいだと はしゃいだ階段の下
少し小声で 未来話し合った
「卒業なんてまだ先だよ」
そんな時間が 今は懐かしい
ほら、6年前つかっていたカラフルな箒
掃除の度に 色の取り合い
今使うと やっぱり小さい
成長したのかな? こんなところで感じてみた
時間なんてあっというまで
気付けばもう6年間
ランドセルの肩紐も
気付けば一番最後まで長くしてる
卒業式 泣いてもいい
最後にはきっと笑える
「ありがとう…」
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