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鏡
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作詞 茅津華 |
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一生懸命歌った
この大きなステージの上で
声を張り上げて
ニセモノの自分に
たくさんの飾りをつけて
わからないように
ごまかしながら
最後まで全力で
歌いとおした
スポットライトが消え
拍手も遠くなったころ
薄汚れた自分に
吐き気がした
このままでいいのか
誰かが叫ぶ声
うるさい
俺だって
それくらいわかってる
鏡に向かって
自然とこぼれた愚痴
もうひとりの自分がささやくのは
「逃げてるだけじゃないのか」
自分の中の窓を
割りながら進んできた
これでいいと言い聞かせてきた
ちがう
本当に
俺が欲しいのは
たくさんのやさしさなんだ
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