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アノ海
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作詞 ぶー |
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氷樹が聳える海
秘密に溺れた海
そっと 影を撫でている
海岸線の向こう
上弦の月 あの冬は
静かに 静かに
けなげな指輪の砂をはらい
恥じぬよう 悔やまぬよう
押し殺して微笑む いつかの少年
抱き締めていて 月が眠るまで
きらきらと 叶わぬ幼い瞳を さらう波
牡丹雪が 咲いていた
死にたくなるよな 静けさの中 歩こう
そうね このまま
二人の真実は 殺してしまえば
彷徨えるだけ彷徨う産声
この夜に響きやしない
呟く波音 渇いた鼓動
いっそ 狂えるわけもない
砕けて消えゆく波 砕けて知る涙
たちまち 二人は消えてゆく
知り過ぎたのか 遅すぎたのか
千切れたまま
一秒ごと こぼれそうな二人
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