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捨てられた人
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作詞 赤鯱 |
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彼女にフラれて何日か経った
鏡を覗くと真っ赤なビー玉があって
それは僕を軽蔑と慈悲の輝きで
見つめているような気がしてならない
顔を洗うのも面倒くさい日々が続いた
靴を履かない日々が何日も続いた
裸足で歩いている時が心地よい気がした
吐き気と腹痛に追われる日々が続いた
真昼時にランドセルを背負った小学生が
笑顔をばら撒いて走り回っている
虚ろな眼差しで窓を眺めていて
とてもキレイな瞳があった
幾千人の人々が怖い気がしてならないのは
いつか又捨てられるような気がするから
そんな自分を下らないなと笑いつつ
握った拳で鏡を叩き割った
泣くだけ泣いた弱虫な人間
また靴を履いて歩いていくのか
考える事に対しても疲れたから
とりあえずドアを開けた
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