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林檎
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作詞 蒼耶 |
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血の様に赤い林檎を
貴方の唇にあてがひながら
どの台詞も塞いでしまえば
私が傷付くことはない
林檎のように赤らめた頬に
私の唇を寄せたなら
「愛している」と囁きながら
貴方の吐息を堪能する
そうして林檎は染まっていく
純粋な蒼から淫らな紅に
できるものなら貴方の様に
何も知らない未熟の果実を
貪ってしまひたい
林檎をかじれば眠りだす
隣で横たう貴方の亡骸
それを優しく縛ったなら
私は静かにその場を去る
林檎色の涙を流し
林檎味の言葉を発し
林檎に埋もれた私の心に
貴方もいつか溺れていく
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本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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