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缶コーヒー
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作詞 きなこ |
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あの日 あの夜 空がどんより曇ってた 冷たい夜
久しぶりに並べた2つの肩 音のない空間が硬かった
気づいてたよ あなたの態度、気持ちが前と違ってたこと
そっけないメール 一言だけの返事に
どれだけ悩んで、涙流しただろう
友達からの励ましも 耳に届かないくらい
不安で あなたのことばかり考えてた
離れたくないから 繋がっていたいから 気付かないフリしてた。
だけど もう限界。 これ以上この空気に耐えきれない…
「私のこと嫌いになった…?」
一瞬また硬くなった空気に
あなたが驚いてたのが見えた
返事をうやむやにしたまま
まだ かろうじて繋がってる 不安定な2人の関係。
ねぇ もう足元崩れ落ちそうだよ…
少しうつむいて あなたは何かを考えてた
泣き出しそうな私に気付かないで…
硬い空気のまま あなたは急に立ち止まった。
無言で缶コーヒーを買ったね
最後に少し余ったコーヒーを私にくれたね
きっとこれが 最後のキス
私には少しニガかった…
飲み終わった缶をあなたは私から取り上げて またそれに口づけた
小さな公園を通り過ぎようとした時 やっとあなたは私を見たね
「嫌いになったんじゃないけど…友達に見えてきた…」
ズルイ。 最後まであなたはズルイ。
「別れよう」って言わないで またうやむやにする
「…別れるっちことやんね…」
「…ごめん…」
ねぇ ずっと そのこと考えてたの?
悩むくらいなら 離さないでよ…
だけど これ以上この空気には耐えられない
まだ あと少しあるあなたとの帰り道に 回れ右した
「大丈夫?」
あなたは最後まで優しいんだね
もっと強く突きつけて欲しかった…
「大丈夫…。 ばいばい…」
本当は大丈夫なんかじゃない 大丈夫なんかじゃない…
さっきまで あなたの「彼女」だったのに 今では何にもない…
後ろを振り向くと
私の方を心配そうに見つめるあなたがいるから 戻りたくなるから
振り向かないで帰るね。
大丈夫、大丈夫…。また片想いに戻っただけ…
さっきのコーヒーが まだ口に残ってる
私には ニガすぎるよ…
この味も いつかは忘れちゃうのかな?
涙と一緒に流れて 乾いちゃうのかな?
私の頬をつたう涙と一緒に 空から雨が落ちてきた
ねぇ 私 まだあなたが恋しくてどうしようもない…
ニガいコーヒーを忘れたくなんかない…
あなたが恋しくて 恋しくてどうしようもない…
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