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私とあなたの道
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作詞 かえる |
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私はこの道を君と2人でずっと歩いていきたい。
ずっと今までこの真っ白な道を1人で歩いてきた。
この手にはもう力は残されていなくて
この足は痛ましいほど傷ついてる。
喋る事ができない口はただの飾りで、
私の目は漆黒の色になりもう死んでしまった。
この何もない真っ白な世界で、
私はなぜこの道を進んで行くんだろう。
この道の向こうに待っているなにか、誰かのために歩いてるんだろうか?
そんなことを考え、たたずんでた。
そんな時私の横を少年が通り過ぎてった。
少年が私の横を通り過ぎた時
たたずむ私にも目もくれず、少年の眼は前を、未来を、見すえていた
その瞳が不思議で素敵で
一体少年は、その瞳でこの道の向こうに何を見ているんだろう?
気になってその瞳に向かって私は聞いた。
君は・・この道の向こうに何があるのか知っているの?
君のその瞳には何を描いているの?
と少年に問うた。
少年は、その瞳を私に向けずに答える。
なぜあなたはそう思ったの?
なぜこの先を知りたいなら自分で歩いていこうとしないの?
あなたも先が知りたいのならぼくのようにひたすら歩いたらいいんだ。
ぼくは歩くよ。君も一緒に・・・
その時初めて少年の瞳が私を見据えた。
少年の瞳は、海や空のように静かで、
炎や太陽のように燃えていた。
そして、何よりも誰よりも少年の瞳は輝いて、きれいだった。
その瞬間、私は変わった。
手にはあなたの手をにぎる力が湧いて
足の傷は消えないけれど、
飾りの口は飾りではなくなって
私の目にはあなたの色が。
その瞳と同じ色を
これから2人でこの真っ白な道に描こう。
私はこの道を君と2人でずっと歩いていきたい。
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