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抱き人形
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作詞 ティアラ |
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貴方と初めて体を繋ぎ 今日で何度目の夜かしら
当たり前のように抱きしめられて 求められて
でもね
貴方がこの儀式に必要とするのはアタシじゃない
欲しいのはその慾を受けとめるこの器(うつわ)
言われなくてもわかってる
アタシの心なんて 春の夜の夢
快楽に溺れる抱き人形は
今日も夜な夜な紅い涙を流し
それでも愛しき人のために
喘ぎ 悶え 叫ぶのです
月夜に照らされたベッドの上で 乱れた髪もそのままに
見慣れた視界と情景と 未だ慣れないこの虚しさ
でもね
どれだけ卑猥な夜を過ごしても まだ望みを捨てきれないアタシがいる
いつか貴方の特別な存在になれるかもしれないって
聞かされなくてもわかってる
こんな想い 風の前の塵
哀れな運命(さだめ)の抱き人形は
毎夜 深紅の蕾を開き
そして愛しき人のために
濡れて 絡めて 重なって
今宵も貴方の鎖に縛られ
欲望の海に沈むのです
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