|
|
|
BUS/STOP
|
作詞 佐倉奈菜実 |
|
窓が切り取る景色眺め
君に会いに行く
僕の苦労なんてお構いなしに
遠くへ行ってしまった...なんて
愚痴ったりしてほしくないなら戻って来てほしい
朝は早いし
交通費だって馬鹿にならないんだぞ...なんて
文句言われたくないなら戻ってきてほしい
無理だって解ってても
そう思うくらい
心の中で話しかけるくらい
許されたっていいはずだよな
だってどうしようもない
君は空に還ってしまったんだから
僕を置き去りにして
ひどいよな
いつだってそうだよ
君は僕のことなんて何にも考えてない
缶珈琲が冷たいと言えば腹に抱えて温め
一人称“僕”と改めろ言えば従い
僕だって嫌いな人参食べてやったり
眠れない夜には電話越しに朝まで傍にいてやった...
寒くて 恥ずくて マズくて 眠かった
なのに僕がどれだけ想ってるかなんて
考えた事もないだろ?
...そう思ってた
最期の瞬間になって
苦しそうな息の下
大好きだったよ...なんて
反則だろ?
僕の言いたい事も聞かずに逝くなんて
卑怯にもほどがある
大体“だったよ”って何だよ
過去形にするなよ洒落になんないだろ
いなくなって初めて知った気持ち
もう寒い 恥ずい マズい 眠い思いなんて
しなくてもいい
したくても出来ない...もういないんだ
遠くへ行ってしまったんだ
何年経っても記憶は色褪せないな
つくづく思うよ
相変わらず僕は“僕”だし
...さぁてもうすぐ到着だ
待ってろよ今行くからな!
僕は席を立ち前へと進む
やがて着くバス停で降りるため涙を拭いて...
ほら今日もいい洗濯日和だな、
|
|
|