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母なる海
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作詞 空繰技師 |
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ビル市街コンクリート
蔑んだ筈の楽園
乾いた喉潤す
砂漠に浮かんだ安寧
綺麗なだけの花を
踏み躙る弱さや
愛する人を
売れるだけの容易さ
醜い美しさを
許容できぬ器がセカイ
荒野に雪は降り
全て皆枯れ落ちた
乖離する憧憬、不変ならぬ光景
一夜の幻に似た
現実は皆空虚
遠ざかる景色を
反転させる雨音
覗き込んだ夢を
開かせる万華鏡
所以しがなき想いを
彩る腐った花弁
所詮恙無い日々
望むだけ無駄だよ
希望の岬は波に飲まれて死んだ
永久にさざめいてよ
遙かなる母の海
羊水に潜らせて
子宮でそっと眠りたい
それだけがやっと見つけた逃げ道なんだ
それだけがいつか無くした優しさなんだ
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