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立夏の蛍
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作詞 誇和 |
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・・・硝子の君は凛と音を奏で 立夏の風に歌う
砕いた氷と共に流した紙の花
幼い夢隠したモノ 銀の蓋に鉄の鍵
鎖で結び海に沈めた 恐れに竦んで
凍てつく水に手浸して 引き上げたのはあたたかな腕
蛍のように微か光 歌のように 放つ君
たったひとつの灯(ともしび)でした
泣き叫んでた僕の『ほんとう』を照らした 君
流れゆく時の中の永遠(とわ)
君こそがたったひとつの灯(あかり)です
栄光に酔いしれた愚かな冒険者 引き返すには遅すぎたと嘆く手を
優しく引いたのは ゆっくり歩もうと微笑む 君
壊れそうだった僕のこころ癒してくれました
そして永遠を否定させました「さよなら」
今も時は流れるのだと 知りました
風が撫で行くのは 舞えない蛍、灯
穢れなき 小さな灯は 全てを守り抜き貫き 誇り捨てず
誓いは 悲しい別れの言葉
くれた歌に乗せて返すから「愛しています」
立夏の風に君を思い出す 硝子の命で歌っていた君を
散った硝子は氷のようだった ちぎった恋文は花弁のよう だった
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