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母のショートケーキ
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作詞 みらの |
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ずっと忘れていたこの味
何年ぶりだろう 思い出してすごく感動
久々にあった母が焼いた
クリーム溶けかけのショートケーキ
小さい頃2人でよくいったあの店の
ショートケーキが大好きだった
店はいつの間にか潰れたけど
私はワガママで「ケーキが食べたい」と
不器用な母は私のために
ケーキを焼いてくれた
分量間違え 材料間違え
それはケーキなんて呼べなかった
母は苦笑いして「ごめんね」とつぶやいた
私も大人になり
母とはしばらく会わなかった
あれから特訓したのだろう
母の焼いたショートケーキ
小さく「ありがとう」といったら
「いつでも作るわよ」と得意げに
甘かった
美味しかった
ちょっとしょっぱいよ
今度は私が母の好きなおはぎをつくろう
不器用なのは親譲り
それでも精一杯つくるからね
待っててね
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