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例えば今この瞬間が。 −Galaxy−
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作詞 緋弦 |
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銀河に広がる星の数とか
空にあるけど見えない月とか
世界はまるで藍色に染まり、雲隠れして見えないまま
今この時廻ってる地球も
今この時吠えてる犬も
今この時電話のベルが鳴って
今この時船が沈没しても
世界はまるで深く、暖かく晴れ晴れとしている
宇宙に見えた幾つもの階段が
螺旋のように繋がって、手を差し伸べている
それを受け取り駆け上がれば
銀河の果てに見える光の空
例えば赤い家が今建って
例えば海面からイルカが顔を出して
例えば空から雨が降って
例えば地球の回転が止まっても
生きる意味は永遠にこの胸へと刻み込まれてる
月が輝く瞬間とか
星が瞬く瞬間とか
空が導く瞬間とか
見上げればいつもある宇宙の果て
優しく包み込む一時
例えば今この瞬間に、猫が鳴いても
例えば今この瞬間に、ジュースが零れても
例えば今この瞬間に、飛行機が離陸しても
例えば今この瞬間に、酸素が無くなっても
行き続ける理由は、この胸に刻み込んだまま
銀河の果てに見える空
下弦の月に見えない星が浮かぶ
水溜まりに揺らめく陽炎も、今は宇宙の果てに消えて
螺旋階段から足を踏み外しても、このちっぽけな存在に気付かず星は廻る
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