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君
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作詞 小夜 |
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学校からの帰り道
すごく寒い日だった
僕と話している
君の息は真っ白で
その色が
寒さで紅くなった
君のほっぺたの色を
妙に引き立てていた
その時の君の表情は
今でも忘れられないくらい
僕にとっては
いとおしかった
ずっと君を見ていた
僕の視線に気づいたのか
君は恥ずかしそうに
うつむいた
なんだか僕はすこしさみしかった
次の日の帰り道
すごく寒い日だった
今日の君は
口数がすくなくて
僕は心配になった
僕は君を元気づけたくて
君の大好きな
雪が降ってくれないかと考えた
すると考えたとおりに
雪が降ってきた
一瞬にして君は
笑顔になった
そして僕は君を後ろから
抱きしめささやいた
すごく小さな声で
好きだとささやいた
なんだか僕はすこし恥ずかしかった
君も恥ずかしそうにうつむいたけど
スグに顔を上げて
僕にマフラーをかけて
そして僕の唇に軽くキスをした
そのときの君のほっぺたは寒さもまじってか
今までに見たこともないくらいの
あざやかなリンゴ色だった
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