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恋愛歌曲〜秋〜
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作詞 花風 |
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蝶のように舞うイチョウの落ち葉の真ん中で
小さく響く足音をずっと待っていた
冷たく差し込む秋風に 私の想いそっと乗せて
あなたの姿を待っていた
誇らしげに舞うイチョウに見とれて
あなたの姿に気付かなかった
今聞こえるのはあなたの笑い声だけ
あなたは耳につけたイヤホン外して
そっとポケットにしまいこんだ
かすかに聞こえた流行りの歌
しばらくして音は消え
あなたと手をつないでイチョウを踏みしめた
耳に残ったさっきの歌を私は小さく口ずさんだ
つられてあなたも一緒に歌いだした
吐く息は白く冷たく つないだ手だけは暖かかった
なぜか私はすごく嬉しかった
ふたりの声が重なり響いたあの歌は
私とあなただけの恋愛歌曲
今見えるのはふたりだけの世界だけ
あなたは私の手を強く握りしめて
そっとポケットにしまいこんだ
小さく聞こえたあなたの声が
優しく私を包み込んで
私はただあなたの手をギュッっと握り返した
共に笑い響いた歌声
ふたりだけの恋愛歌曲
互いの愛を確かめるように強く響いた
優しい声と大好きな笑顔
わたしだけに向けられた喜び
愛する人よ いつまでも大好きだょ
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