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−ミナモト−後篇
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作詞 凛 |
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“世界が表情を変えた”
初めて見る 困ったように それでも微笑む君の顔
思った
“世の果てでは空と海が交じる”
思った
嫌われるくらいなら 拒まれるくらいなら 困らせるくらいなら
言いよどむ そのカンバセ 上目遣いに見てくるそれ
神さま 仏さま どうか奪わないで 奪うくらいなら
いっそ 殺 ―コロシテ
いっそ 無 ―ナクシテ
「―――」
君の声 神の声に聞こえます 仏の声に聞こえます
それが例え 地獄へのいざないでも
僕は 喜んで 耳を傾けよう
紅い頬 白い肌 震える唇 全て その全てで
お願い もう一度僕をみて 俯いた その瞳を上げて
お願い 他に何も望まないから
「―――」
並んだその言葉は 僕に向けてのものですか?
「あ」と 「な」と 「た」と それは僕のことですか
ココに 今 僕と彼女をいさせてくれたこと
本当に ほんとうに 心より感謝致します
麗しの君
潤む瞳 囚われの僕から オチルのは何?
震える声 泣きそうな顔
それは僕
それは君
僕という名の彼女 彼女に映った僕 これは鏡か
呆れるほど
道化だ
ぱっと染まる花 花のカンバセ
あぁ本当に 命すら奪われても構わない
この花の微笑みさえ 守ってくれるのなら
神よ もし これを夢だというのなら
仏よ もし 全て幻だと罵るのなら
抹殺宣言。 僕が彼方を殺す日が来る
微笑めているかもアヤシイです
神様 仏様
生涯彼方を信じます
だからどうか その瞳を逸らさないで
この命を
(ありがとう)
ふわり
飛び込んで来た 春の 化身
腕の中 あたたかい やわらかい これが ひかり
ぼくの 僕だけの ヒカリ
全ての
源
「・・・・・・ありがとう」
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