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+++ 子犬の涙 +++
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作詞 *momo* |
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――なぁ 子犬よ
君はいつまでそうしているんだい??
もう 誰も迎えにきやしないよ――
強い雨に打たれていた 薄汚れの子犬
差し伸べられた手さえ見えず 真っ直ぐ
ただただ主を遠く見つめ 空を見上げ
人は「愚か」といつしか言うが
僕は決して そうは思わない
真実を知ってか知らずか
温もりを夢みて 今も駆け引きの中
思い出を宝に生き続け
噛締める
雨音に 子犬の叫びも埋もれ うずくまる…
もういいんだよ
もういいんだ
そんな雨の中
人に気づかれることなく
涙を落とすのはやめてくれ
風の便りに告げられた
主は今もどこかに居ることを
足元見下ろし はにかみ
そして 待つことだけを許された
遠い昔の約束は
子犬の喜びと希望へと
刺す様な日差しの中 曇る視界
懐かしい日々が蘇る
今日もすがることなく 鳴き続け
響く
水溜りに混じり 消えた雫は儚く…
あぁ 見ろよ
見てくれよ
精一杯の強がりを
僕にはわかるよ
滴る雨に消えた 子犬の涙が
――なぁ 子犬よ
君は本当は理解しているんだろう?
僕を見てくれ 君の悲しみ受け止めるから――
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