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或る患者
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| 作詞 キサキ |
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先天的に闇がきらいです
後天的に光をきらいます
行き場所も何もない 僕はどうすれば良いですか
不思議っコぶってる訳じゃないけど 分からない
（一）
胎内は恐ろしい所です
羊水に強制的に漬けられます
ホルマリン漬けの彼と同等の恐怖です
定期的に第三者の監視に晒されます
ぶしつけな機械でです
先天的な理由は以上のとおり
（二）
社会は恐ろしい所です
空気に強制的に晒されます
宇宙服無しの飛行士と同等の恐怖です
常時 第三者の監視に晒されます
ぶしつけな生き物たち
後天的な理由は以上の通り
馬鹿を言うなと云うけれど
この世界には行き場所がない ない
僕は恐怖に爪を噛みます 咎められます
それもまた負担になる
なんで ねぇ ねぇ生きてる？
昼は明るさに 人のざわめき笑う声に
夜は暗さに 何かが襲ってきそうな気配に
生まれる前は 世界に出る恐怖に
生まれた後は 世界に生きる恐怖に
こんなにも溢れている怯えに耐える場所はどこですか
不思議っコぶってるんじゃない 与えて場所を
場所を
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