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絵描きと色
作詞 パープル
記憶を失った一人の絵描き。
彼は昔を忘れたまま生きてきた。
そんな彼を知っている幼なじみの彼女。

優しい笑顔の彼女に、彼は言った。

「僕は、人を愛する色を知らない未熟な絵描き...」
本当は君が好きで、人の愛し方を思い出したくて。
そんな僕に、君は優しく笑った。

笑顔を取り戻した一人の絵描き。
彼は本当の自分を思い出せないでいた。
そんな彼は彼女に絵を描いてきた。

優しい心の彼は、彼女に言った。

「僕は、自分を誇れる色を知らない未熟な絵描き...」
本当は自分が良くて、自分の誇り方を思い出したくて。
そんな僕に、君は心から泣いた。

そんなある時、彼に病魔が襲う。
壊されていく彼の手は、少しづつ感覚を
奪われていった。
そしてじきに来る、最後のときは近づく...

君の温もりを忘れるのが怖くて、
流れる涙が手をうっても、
その冷たさも感じれなくて。
今じゃ君を愛する、自分を誇れる
色も知っているのに。
もう、僕には君の腕を握る事も、
ペンを握る事も出来ないよ。

君はある日、僕の代わりに絵を描いた。
汚れた手を僕に見せる事もせずに。
その絵は、今まで見た絵の中で
とても綺麗で、僕はまた泣いてしまった。
いつのまにか君も泣いていた。

あぁ、僕は君が好きだった。

最後の力で僕の手が、君の手と、絵に触れた。


もう目を覚まさない彼がいる。
冷たくなった彼の手でも、彼女には
温かすぎた。

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 絵描きと色
公開日 2004/10/03
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コメント 二作目です。感想頂けるととても嬉しいです。長いかも知れませんが、よろしくお願いします。
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