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指。
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作詞 +++HAPI+++ |
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携帯のメモリーが全部消えてしまった。
空で言えるのは、自宅とあなたの番号だけ。
何でだろうね?
自分の番号だって自信ないのに。
アドレス帳に入れてたから、直接番号押して電話なんてしてないのに。
あなたと別れて何年も経つというのに、
ふとした瞬間にあなたへの思いの深さを思い知る。
今、もしあの時に戻れるなら言えたのかな?
『あなたのことが必要だ』って
どんなに後悔しても、あの時に戻れないのは分かりきったこと。
すぐ切られてもいい。あなたの声が聞きたい。
唯一覚えている番号を震える指で押すと、聞こえてきたのは無機質で機械的な声。
――この番号は現在使われておりま………
涙が出て止まらなかった。
私はいつまであなたの残像に縋り付いていればいいのだろう……?
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